フィアットパンダに乗るように暮らしたい

フィアットパンダ!イタリアの大衆車、初代は1980年-37年前から活躍している名車ですよね。

3ヶ月前から対応させて頂いているM様が、いよいよ土地契約や資金背景が固まって住宅会社さんにプラン要望を提出することになり、その内容についてのご相談を受けました。

要望リストを見せて貰ったんですが、「フィアットパンダに乗るごとく暮らしたい。」「フィアットパンダみたいな家が良い」とのこと。平面的で直線的なコストカットされたデザインは、無駄がなくシンプルで使いやすく、飽きがこないとのことです。この空間にいる時が一番心地良いそうです。

無骨だけど無駄のないデザインに惹かれるM様の気持ち、わかります。シンプルイズベストなんでしょうね。私もフランスの古い小型車に乗っていますので、すごく共感できました。性能のよい日本車、洗練されたデザイン、あるいは高級車に惹かれないのです。乗りたいな!いいな!って思えないのです。

要望の内容はまったく贅沢な計画ではありません。断熱や耐久といった本質的なポイントだけはしっかり押さえながらも、なるべくコストカットしていく。シンプルだけど使いやすく、パンダを作るように家を創造していく。そんなイメージが伝わってきます。

世は省エネ・ゼロエネへと家づくりの時流はまっしぐら。「ZEH、ZEH」と過度な広告で世の中を掻き立て、今売らなくてはと設備重視による機械的な家を推し進める。それも選択肢であることは違いませんが、今回の対応で感じることは、人の感性はそれぞれ違い、快適や心地よさの基準も皆さん違います。高度な技術による画一化ではなく、ベーシックな部分を大切な共通項とし、なるべくシンプルに造り込み。そして個性のアクセントで色付けしていく。上手く言えませんが、それが本来の家づくり?また、そういうことに応えられる住宅会社さんにしっかり頑張って頂きたいと感じます。

家で過ごす時間が「趣味の時間」になる。M様の言葉に気づかされる一日でした。